質問の意味を理解していない
せっかくのプロジェクトだったが、2016年に終了してしまった。
なぜ、「東ロボくん」には限界があったのか。
それは、ディープラーニング(深層学習)を生かしたやり方だけでは、「東ロボくん」は可能性が高そうな答えを出しているだけであり、質問の意味を理解していたわけではなかったのだ。
現段階では、そうした限界がわかってしまった。
結局、人工知能は特定の分野では人間以上の知能を発揮することができるが、自分自身では主体的に何かをなし遂げることが難しい。そのことを「東ロボくん」が露呈したというわけだ。
しかし、それは現段階の話である。
次世代の「東ロボくん」なら、本当に東大に合格できるかもしれない。可能性は大いに残っているのだ。