人工知能について話を始めた大学の先輩の昭夫(A)と後輩の一郎(I)。特に、一郎は人工知能に関する仕事をまかせられることになったので、先輩の昭夫からいろいろな知識を得ようとしていた。今回はその中編だ。
機械学習とは何か?
I「それでは、人工知能について一から教えてください。よろしくお願いします」
A「人工知能の進化を一気に加速させたのがディープラーニングだよ」
I「ディープ? 競馬のディープインパクトならよく知っていますが、ディープラーニングはよくわからないですね。何ですか、それ?」
A「ディープラーニングというのは、人工知能が得意とする機械学習の1つなんだ」
I「そもそも機械学習というのは何ですか?」
A「機械学習というのは、コンピュータにたくさんのデータを何度も処理させていって、その過程で機械自らが特徴を捉えて適正な答えを出していくというものなんだ。これはビッグデータを機械に反復させることによって可能になってきた。やはりハード面での進歩がその背景にあるよ」
I「なるほど。すると、機械学習というのは、機械が自ら学習をしていって、その繰り返しの中で答えを見つけていくというものなんですか?」
A「そういう風に理解すればいいかもしれない」(ページ2に続く)