ディープラーニングの仕組み
A「機械学習の中で、さらに進歩してきたのがディープラーニングだ。これは日本語で『深層学習』というふうに呼ばれている。詳しく説明していこう。機械学習では1つのことを入力すれば1つの答えが出力されるという流れになっているのだが、その入力と出力の間にたくさんの層を作っていって、その中で間違った答えを出してしまう要素を除いていって、できる限り正しい答えを導き出そうとするのがディープラーニングだ」
I「つまり、処理する層がたくさんあるわけですね」
A「そう。プロセスが多層構造になっているので『深層学習』と呼ばれているわけだ。機械学習の場合だと、画像を見せてそれを認識させるためには、常に人間がその定義を与えていかなければならなかった」
I「人間が指示を出さないといけなかったわけですね」
A「そうなんだ。けれど、ディープラーニングの場合だと、機械自らが膨大な学習データの中から自分で特徴を見つけて答えを導き出していく。ここが根本的な違いになっているんだ」
I「ということは、機械が自ら人間の脳と同じようになっていくのですか?」
A「本来、人工知能の根本は、人間の脳の働きを機械で行なおうということ。結局、ディープラーニングも人間の脳の働きを生かしているわけなんだ」
(後編に続く)