コンピュータが大量のデータを読み込んでいく中で、自ら知識を得ていくのが「機械学習」の技術だと言えます。それまでは、人間が1つ1つ指示をしなければならなかったのに、機械学習は膨大なデータを処理する中で、自ら学んでいくことができるようになりました。こうした機械学習の中でも一番注目されているのがディープラーニングです。
ディープラーニングの優れた点
ディープラーニングは、人間の脳が自ら学習をしていく仕組みを機械が取り入れたものです。
たとえば、私たちが象をコンピュータにはっきり覚えさせようとします。
このとき、たくさんの象の写真をコンピュータに見せて、「これは象です」「これはライオンです」「これは象ではなくてキリンです」といった具合に、人間が正しい答えと間違っている答えを示してあげれば、ディープラーニングのほうが「どのような特徴を持っていれば象になるのか」ということを考えていきます。つまり、人間が具体的に教える必要はないのです。
このように、正しい答えと間違った答えを機械に覚えさせるだけで、その特徴を見抜く方法を機械が学習していきます。こういうところが、ディープラーニングの優れた点と言えるでしょう。