答えを出す過程が謎のまま
実際、ディープラーニングは、大量のデータを読み込ませていけば機械が自ら学習して問題を解決しながら判断を下せる、という発想のもとで開発されました。
しかし、課題になっているのは、その発想の過程がブラックボックスになっているということです。
それは何を意味しているのでしょうか。
機械が自ら学習をして答えを出していくその過程が謎のまま残ってしまって、人間には見つけ出せないということです。
結局、もしディープラーニングによってコンピュータが間違った判断をしたときでも、なぜそうなったのかという理由を見つけ出せないということになります。
このようにディープラーニングがブラックボックスになってしまうのでは、人間にとって大きな不安になります。
しかし、いずれは「機械が自ら学習をして答えを出していく過程」が明らかになるでしょう。今はできなくても、近い将来には可能になります。それが、人工知能のさらなる進化というものです。