最近は、「シンギュラリティ」という言葉をよく耳にするようになってきました。これは、「技術的特異点」というふうに日本語で訳されたりします。果たしてシンギュラリティとは何でしょうか。
2045年には何が起こる?
シンギュラリティというのは、もともと未来学者のレイ・カーツワイルが2007年に『ポストヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき』という本の中で示した概念でした。
いずれは人工知能が進化しすぎて、人類の知性の総和を超えていく時期がやってくるということです。
そうなると、次から次へと機械の知性が進化していき、もはや人間は追いつけなくなってしまうというのが、レイ・カーツワイルの予言なのです。
そして、人工知能のほうが人間より賢くなってしまうという時期が2045年であると言われており、そこがシンギュラリティになるというわけです。あくまでも予測ですから、現時点では2045年が本当にシンギュラリティになるかはわかりません。
しかし、最近のように日進月歩を続けていく人工知能の進化を見ていくと、2045年かどうかはともかくとして、いつかは機械のほうが人間を追い越していく時期がくるかもしれないという想像も生まれます。
それは、『ターミネーター』に代表されるようなSF映画で今まで何度も描かれてきた世界です。