「シンギュラリティ」とは何か

目の前に高い山があれば

賢くなりすぎたコンピュータを人間が制御できなければ、やがて機械によって人間が滅ぼされるという事態が起こってしまうのでしょうか。
しかし、そうした機械を作り出す人間の知性も無限であり、現時点で人間の知性が止まっているわけではありません。
人間もさらに進化を続けて、シンギュラリティが起こらないということもあり得るわけです。




ただ、人間の労働力が次々に機械に置き換えられるという事態は十分に予測できます。つまり、労働力の不足を補うために開発されていくロボットや機械によって、逆に人間の労働力が奪われていくということが起こりかねないのです。
それでも、人間は人工知能の開発を加速度的に進めています。各企業が人工知能の技術に注目し、激しい開発競争を行なっているというのが現状です。
目の前に高い山があれば登っていきたいのが人間の本能であり、将来に優れた技術があれば、それを追求するのも人間の本能です。その結末がどうなるかは、まさに「神のみぞ知る」という領域でしょうか。



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人工知能に関する用語

〔IoT〕
Internet of Things(モノのインターネット)の略です。モノがインターネットに接続されることで、操作や制御を行なえる仕組みのこと。

〔アルゴリズム〕
問題を解決するための計算方法や手順のこと。

〔音声認識〕
人間が話している声をコンピュータに認識させて文字に変換する技術のことです。

〔画像認識〕
画像・動画から対象(文字や顔など)の特徴を認識して検出する技術のことです。

〔機械学習〕
膨大なデータをコンピュータに繰り返し学習させて特徴を見つけ出すことです。

〔自然言語処理〕
コンピュータに人間が使用している言葉を理解させる技術のことです。

〔シンギュラリティ〕
技術的特異点とも言われます。人工知能が人間の知能を上回る転換点のことです。未来学者のレイ・カーツワイル氏は、シンギュラリティが2045年に訪れると予測しています。

〔チャットボット〕
人工知能を生かした自動会話のプログラムのことです。

〔ディープラーニング〕
深層学習とも言います。機械学習の1つで、人間が指示を出さなくても人工知能が学習データの中で自ら特徴を見つけ出すことです。

〔ニューラルネットワーク〕
電気回路のような脳の仕組みをコンピュータで再現するネットワークのことです。

〔パターン認識〕
対象物のパターンを分析することによって、その意味を抽出することです。

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