ソニーの犬型ロボットaibo(アイボ)。初代は1999年に発売されて大変な話題になったが、その後に生産が終了してしまった。それから10数年、ついにアイボが復活を果たした。
なぜ復活できたのか
経営不振で苦しんできたソニー。初代のアイボも2006年に生産が終了してしまった。このときは、ソニーでロボット開発に当たっていた技術者たちも、奈落の底に突き落とされたような気分になったことだろう。
生産が中止になると技術は継承されないし、新しいチャレンジもなくなる。しかし、ソニーはそれどころではなかった。リーマンショック後の経営不振では、リストラの嵐が吹き荒れた。ロボットの開発に力を注げないのは、やむを得なかったのかもしれない。
しかし、再び動き出したのが2015年の夏だった。徐々に景気が好転していったソニーに余裕が出てきた。2015年の夏にアイボの復活が社内で論議され、そこから再び研究が始まった。
試作機が完成したのは2016年の春。その出来栄えに満足した経営陣は、本格的にアイボの復活を了承した。こうして、再びアイボの開発プロジェクトが活性化され、ついに進化したアイボが登場することになった。(ページ2に続く)